全国教研に行ってきたよ!!


日教組第54次教育研究全国集会
   〜平和を守り、真実をつらぬく民主教育の確立〜  2005.1.7〜9
石川県教組から60人の参加、高教組と合わせて70人近くです。ホールには、平和を願う子どもたちの作品も展示され、北教組の熱い思いが伝わります。

<全体集会>
【プロローグ(弾き語り)】(加藤一明)
『ひとりぼっち』

わたしたちが忘れてはいけないこと
それは 今この時 寒空の下で小さな命が一人ぼっちになったことを

『I will be here for you』
I will be here for you
先生といわれることに 思い上がらないように
時には 教科書を閉じて 子どもたちへ
I will be here for you

【地元報告(アトラクション)】オムニバス劇『十代の頃』
子どもたちが創り、演じた3つの劇。学校のこと、友だちのこと・・・。

【「緑の山河」斉唱】

【主催者あいさつ】(森越康雄 日教組中央執行委員長)
・全国各地よりご参加いただいた保護者、市民、教職員のみなさん、来賓、日政連議員のみなさんに歓迎を申し上げる。北海道現地のみなさんにお礼。
・落合恵子さんは子どものしあわせを願い、幅広く活動されている。
・生きがいと働きがいのある社会の実現は・・・
・学校現場はせんせんきょうきょうとしている。一方的な施策がやつぎばやに。あれもこれも大事だからとみんなつめこんだら・・・。学校は飽和状態。教職員も健康破壊が。
・「子どもたちと教職員の声」が一番大切なこと。教育改革を論ずるならまず、子どもたちを知ること。教職員の声を聞くこと。
・国際的な会議に参加してきた。経済のグローバル化は教育にも深刻な影を落としている。子どもたちの学ぶ権利、教職員の健康管理、平和を守る活動は世界のなかまとともにとりくんでいる。歴史はわたしたち自身がつくるもの。
・ここ北の国から全国、全世界にメッセージを発信しようではありませんか。

【地元教組あいさつ】(中山和則 北教組執行委員長)
・北の大地北海道にようこそ。
・全国教研がはじめて津軽海峡を越えたのは34次教研の1985年。今、この20年間の攻撃が質、量ともに何倍にも増大し、子どもたち、そしてわたしたちに襲いかかっている。
・どんなに厳しく、長い冬であっても春は必ずやってくる。厳しい状況をきり拓くのは日教組の団結であり、教育研究運動である。

【来賓祝辞】
(笹森きよし 連合会長)

・この日教組の教研は世界の中で例のないものである。
・子どもたちが安心して教育を受けられる環境を創ることが大切。連合も努力します。がんばりましょう。

(あかたひでひろ 日本PTA全国協議会会長)
・義務教育費国庫負担制度については財政論ではなく、教育論で議論すべき。
・子どもたちが「日本で生まれ育ってよかった」と思えるような社会を。
・子どもたちが健やかに平和に育っていくことがわたしたち保護者と教職員の願い。

(そうまあきお 北海道教育委員会教育長)
・冬の北海道にようこそ。日ごろの教育へのご尽力に感謝。
・教研活動の成果に期待。

(ハルディスホルスト ノルウェー教職員組合執行委員)
・興味深い集会に参加できて感謝。
・日本は平和運動の先駆者。
・労働条件、すべての子どもたちへの無償の教育など共通の課題にとりくみたい。なかまとしてみなさんの前にいっしょにいることに誇りを感じる。
・90%以上の教職員がわたしたちの組合に加盟している。会長(女性)がみなさんによろしくと。
・女性が声をあげていくことが大切。
・日教組とともにいろいろな活動をしている。今後も交流、連帯を。すべての子どもたちに質の高い教育を供給するために。わたしたちが力を合わせることが力になる。

【基調報告】(中村譲 日教組書記長)
スローガン  ー平和を守り真実をつらぬく民主教育の確立ー
テーマ    教育基本法を読み生かし 社会合意の形成を  
       ー人権・平和・環境・共生の教育をすすめようー


・「学力」についてすべての分科会で充分な議論を
・教育をとおして平和の理念を
・わかる授業、楽しい学級を
・「子どものことは子どもに聞く」を基本に「子どもフォーラム」を実施。
・800本のレポートが出される。ともに学び合おう。教育現場を中心に「教育改革」を。

【記念講演】(落合恵子)「2005を拓く  ー育児は育自のときー」
・「新しい戦争の世紀」に突入している。この時代を生きていくわたしたちが「ノー」と言っていくためにはどうすればよいか。わたしたちは外に出て、自分の言葉と生きる姿勢で訴えていくことが大切。
・故いしがきりんさんの「表札」という詩。・・・わたしの表札は「様」も「殿」もついてはいけない。「いしがきりん」それがいい。・・・ 「それでいい」ではなく「それがいい」と考えられる子どもたちに。
・“Mothers Daughters Wives”という曲がある。最初は父親、最後は息子が戦場に。その間に夫も。それを受け入れるしかない女性の生き方をおしえられてきた。耐えること、従順であること、受身であること、それが女の人生のすべてであることを教えられてきた。そのお母さんの娘であるわたしは同じ人生を送らない。それがお母さんから学んだ宿題。・・・この歌と同じ人生をわたしたちは作ろうとしている。体験から何を引き出し、どんな行動をするのかを考えることが「学力」だと思う。
・母の姿から、「多数派と違う」ということがどんどん人を追い詰めることを小5の時に知った。今、わたしが母の友だちならば「あなたはあなたでいいんだよ」「あなたはあなただからいい」と言ってあげたい。
・「わたしは誰の足もふまない、誰にも自分の足を踏ませない」というおもいを伝えたい。
・ひとりの自分を楽しみ、ほっとする時間をもつことで、たたかえる。
・「ぼくはぼくでいい」というおもいを支えるのがわたしたち大人。
・「おかえりなさいスポッティ」という絵本も、「みんなと同じでなくていい」を伝えてくれる。絵本はコミュニケーションの大事なツール。
・「意義あり!」の声が社会を創る。どんどん声をあげて下さい。
・“You’ve got a friend”は「やわらかくむすびつこうね」という歌。・・・答えでないかもしれないけどいっしょに考えよう。そういう時はわたしの名前を呼んで。必ず走って会いにいくから。なかまがいるってすばらしいこと。どこかにひとりは、確かにひとりはあなたを大切におもうなかまがいるから。どうしようもない時、早まらないで必ずわたしの名前を呼んで。だって友だちだから。・・・

<子どもフォーラム>はこちら
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