11.20石川県集会
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「子どもたちの未来が危ない!」 実行委員会はいろいろな方たちです。スタッフも県教組、高教組、教職員共済、金沢支部はもちろん実行委員のみなさんにもいろいろな役目をになっていただいています。集会に先立っての街頭アピール、集会の場での新聞意見広告の募集、寄せ書きのコーナーにもたくさんの方々に参加していただけました。 実行委員会は・・・
□街頭アピール □集会のようす 司会は実行委員の中道良美さん(金沢つながりの会)と岡島真砂樹さん(県教組・実行委員会事務局) 【各地区教育対話集会紹介】 対話集会の写真(珠洲〜加江)が音楽「ここにわたしがいる(教基法の歌)」とともにスクリーンに。加江地区の写真の時に歓声と拍手が。 【教育基本法改悪ストップ太鼓】(教職員有志太鼓グループ「鼓民」6人) とても力強い太鼓の演奏です。 (沼田)「教育基本法改悪反対にむけていっしょにがんばっていきましょう!」 【開会あいさつ】(諸岡 康哉 いしかわ教育総研・実行委員会共同代表) わたしは教育基本法より4日年上。多くの人たちにあまり知られないまま、「改正」の動きがすすんでいる。今日は多彩なメンバーによるシンポジウムも予定されている。今日学んだことを家族や近所の人にも伝えてほしい。 【シンポジウム@ 子どもたちの人権と教育基本法(子どもたちのおかれている現状)】 ◇コーディネーター 古畑徹(大学教員) ◇パネラー あねざきしょうこ(カウンセラー)高橋徳美(小学校教員)徳田茂(障害児通園施設職員) (あねざき)カウンセラーをしている。主に親子や男女の関係の問題。力と支配の関係がある。子どもたちの置かれている現状についてかんがえていきたい。 (徳田)障害児の保育施設で働いている。障害をもつ青年の親でもある。障害のある子を地域の学校に入れていく中でいろいろな差別があった。障害のある子どもたちが排除されている。そのことと教育基本法の関係について考えたい。 (高橋)学校の養護教諭。健康増進法の関係でさまざまな施策がトップダウンでおりてくる。教育基本法が「改正」されたら同じことがおこってくる。 (あねざき)子どもは自己肯定感を持っているか。「ありのままでいいんだよ」とうけとめられていない子がいる。自己肯定したくて、自己確認したくて、早くに大人になろうとしてさまざまな問題を起こしてしまう。なぜ大人たちが忙しすぎるのか。能力主義になっていくのか。個人が大切にされてこそ公(おおやけ)も豊かに。それが今足りない。今の教育基本法を大切に生かす努力をすることが大切。 (徳田)教育基本法より4日年下。教育基本法の改悪は憲法改悪につながる。「今の教育行政は弱いものに対して冷たい」ということを見てきた。排除された子どもの親として、いろんな子どもたちがいっしょに生き、支えあう学校を願ってきた。障害児学級の子どもと通常学級との交流が制限されている、という話を聞くと「まだまだ分ける教育がある」と感じる。そういう話を聞くと悲しくなる。学校の先生は本当に教育基本法を守ろうとしているのか。「行事に参加させることは迷惑」と言われたことも・・・。教育基本法が大事にされなかったからいろいろな問題がおこっている。 (高橋)保健室にくる子が多くなってきた。でも自分の言いたいことを言葉として表す、伝えることは上手でない。育ってきた課程のなかで人とひととのかかわりが少ないと思う。友達とのかかわりもなかなかできていない。研究会のために子どもの相談を聞けないことがある。「改正」されるとますます研修が重要にされ、子どもの訴えをうまく聞けなくなってくる。また、保健室にくる子の多くは自分のことが好きでない。自信もなく、自分のことを受け入れられない。 (徳田)目の前にきりはなされそうな子がいるときに「やめて」と言える子どもたちに育てたい。違いを楽しめる子どもたち、違うからいいんだと感じられる子どもたちに。 詩を読ませて下さい。(→徳田さんの詩はこちら) (高橋)暖かい関係が築ける学校に。 (あねざき)日常からまず始めることが大切。 【児童劇】「本当はわたしたち・・・」(子どもたち10人 小中高生) ・小さい頃、いろんなことして遊んだね。あの頃はたのしかったね。 ・今は競争社会なのよ。みんなで遊ぼうにも時間がないね。みんなでいっしょに楽しく遊ぶ方法はないのかな。 ・おもいっきりみんなと遊んですかっとしたいな。無駄からも得るものがある。 【シンポジウムA 石川の教育課題と教育基本法(学区制廃止・能力別授業等)】 ◇コーディネーター 古畑徹(大学教員) ◇パネラー 沼澤千加(小規模作業所職員) 谷内敬(高校教員) 伊藤敏暁(真宗大谷派) (沼澤)知的障害をもつ子どもの親。等しく学ぶ、ということについて話をしたい。 (伊藤)真宗大谷派。教育基本法の前文に日本国憲法をベースにしていることがうたわれている。つまり一人ひとりの存在を大切にするという精神。真宗大谷派は昔率先して戦争に門徒をかりだした。そのことを反省する意味でとりくんでいる。 (谷内)高校にいる。学校現場でどのように教育行政が行われているかについて話したい。 (沼澤)子どもたちを分けないでほしい。遠足のとき子どもたちが「おれらが車椅子を押していく」と決めてくれた。うれしかった。第3条の機会均等のところが気になる。「等しく」を消そうとしている。しんどさをもつ子どもたちを分けることで解決するのか。扱いやすい子どもだけを残せばいいのか。能力主義で「差別される側の子どもたち」「差別する側の子どもたち」ができる。子どもの同級生のお母さんが「あのころ○○ちゃんがいてよかった」と言ってくれた。 (伊藤)子どもが2人いる。あまりいい教師にめぐりあったことがない。子どもが不登校になった時「心の問題」と言われた。子どもは、学校生活が楽しいと思ったことがなかった。また、学校に「心のノート」がある。それで9年間教育されたらどうなるか。どういう大人、教師に出あってきたかは子どもたちにとって大切。子どもたちの未来はわたしたち大人がつくっていくもの。 (谷内)高等学校で学区制が全廃された。石川ではすでに高校は能力別のようになっているが、学区制がなくなるということは、より能力差ができる。「一家で引越ししてでも、ある高校に行く」ということも・・・。近い学校に行けばそれでいいとわたしは考える。また、各学校が特色を出そうとやっきになる。報告書が必要になる。「報告書のための行事」をする。そんなことをしても何のまえぶれもなく統合されたりする。「教育は不当な支配に服することなく」が「教育行政は」になる。 (沼澤)自分の子どもはAクラスでもBクラスでもなく、みんなといっしょにいたい。障害をもった子はここにいる。どこにも逃げられない。おのれのルーツは変えられない。 【教育基本法の歌「ここにわたしがいる」】(フォークソンググループ「でえげっさあ」) ♪Sケン♪ ・・・おとこもおんなも関係ないぞ〜 Sケンするものこの指とまれ・・・ ♪わたしの「愛国心」♪ もう二度と戦争はしない 軍隊はもたないと かたく誓ったわたしたちの国 だからわたしはこの国が好き・・・つながりあえるわたしたち だからこの国がわたしたちはすき・・・ 平和よこの島にいつまでも ♪ここにわたしがいる♪ ともだちと楽しく学び合いたい 心を開いて語りあいたい 周りの目を気にしないで喜び悲しみ分かち合いたい 君が心に育ててきた願いをかなえるため ここにわたしがいる・・・ 【集会アピール】(実行委員) 安川実さん(聖霊愛児園) 大倉顕二さん(高教組) 沼澤千加さん(小規模作業所職員) 林秀樹さん(変えよう<金沢>ネットワーク) 田村光彰さん(聖戦大碑撤去の会) 中川晴美(県教組) あねざきしょうこさん(カウンセラー) ・・・・ 子どもたちの未来のためにあなたはどちらを選びますか 個人の尊厳ですか 国家の威信と国益ですか 平和ですか 戦争ですか 平等の社会ですか 差別を生み出す社会ですか 個人の良心を大切にする国ですか 愛国心を強制する国ですか ・・・・ 【閉会あいさつ】(亀渕 卓 真宗大谷派・実行委員会共同代表) 一仏教徒としてこの集会に参加できたことをうれしく思う。一人ひとりが輝ける世界、社会をとりもどす始めの一歩に今日の集会がなれば・・・。今日のことをみんなの力で広めていこう。 11.20の集会が終わりました。ほんとうにたくさんの方々とつながりながらの集会でした。ありがたかったです。そしてすごくたくさんの感想をいただきました。大げさでなく4〜5cmの厚さです。全部さっと読ませていただくだけでも1時間近くかかりました。ホームページで紹介していきたいと思います。(夢子) |