障教部 県学習会


県教組 障害児教育部 学習会 

           8.22(日) 松任市民交流センター

たくさんのみなさんが参加していました。


【佐々木 障害児教育部長 あいさつ】
 障害があっても地域で生きていくことを大切にしたいと思っている。特別支援教育が導入されたが、チェックリストで子どもをわけていくことはしたくないと感じた。コーディネーターの役目に「障害をもつ子とかかわる」ということが明記されていない。子どもとかかわらないでコーディネートできるのか。この制度にはじめは期待したが、今は不安。
 石川県教組ではずっと共生・共学を大切にしてきた。これは自分がやりたかったこと。実際子どもとかかわることが一番大切なこと。専門家にたよってしまうとその子の一部分しかみれなくなる。今日の学習会が有意義なものになれば・・・。


【「近畿・東海・北陸ブロック障害児教育学習会」報告】
・「どんな障害を持つ人も受け止めて、一緒に生きていきたい」
深田武志さん(心身障害者小規模作業パッチワーク職員)

 金沢つながりの会を中心に「どんな障害があっても地域で生活させたい」「いろいろな人とふれあいながら生活させたい」という保護者の強い思いを受け、スタートさせた小さな心身障害者小規模作業所。長田本町。
 なるべく地域に出て活動するようにしている。いろんな人に活動にかかわってほしいので。アルミ缶集めの協力など、地域の輪もひろまってきている。
 障害の重い、軽いにかかわらず、みんなが地域の中でいきていくことができればとおもう。学校に入る前後も含め、広い視野で子どもたちをみつめ、活動していきたい。

・全体会、分科会、交流会の報告  中社常任委員

 会場から、質問、意見がいろいろとでていました。


【講演】
「教育基本法改悪と特別支援教育〜私たちが大切にしていきたいこと〜

山田 真さん (小児科医 東京在住 「障害児を普通高校に」の運動も)
・特別支援教育でよくなるものは何もない。導入しないほうがいいとおもっている。
・障害をもった娘と30年間生きてきた。特別支援教育がない時代でよかった。
・今、教育全体に関心がある。東京は大変な状況。福岡や広島も・・・。圧倒的な力で教育が変えられていくのを日常的に見ている。今の教育改革のなかで障害児の教育がどうなるのかを考えてほしい。
・「これからの日本の教育に必要なのは力をもったひとにぎりの子を育てること」「優秀な遺伝子を持った子に、それに合わせた教育を」などと語られている。戦後の「平均的な学力をすべての子どもに」というのではなくなる。
・障害をもつ子は、ほとんどプライベートな部分がなく生活している。だから娘は高校にいって喜んでいた。 その子なりに、自分で考え、選んで決定していくことが大切。自己主張をすることも。そのニーズに応えていくことも。
・遺伝子を調べてそれに合った教育をしていくことは、能率的かもしれないが、人間としての教育はどうなるのか。
・とりださない形で普通学級にいて、その子の学力をどう保障するか、は議論する必要がある。東京は「そこにいることが大切」「大阪は障担をつけて学力を保障」いろんな考えがあっていい。保護者の考えもいろいろ。制度化されると、ひとつの形に決められてしまう。
・分けること自体が差別を生む。
・先生と親、先生と子どもがどういう関係であるかが大切。親が学校に対してなかなかものを言えない時代なので。
・教育のゆくえについて特別支援教育とあわせて見据えていってほしい。
・教育プランは当事者をいれたものでなければ。わたしたちの側の教育プランをつくっていく必要がある。地域でもっと議論すべき。

【国吉 担当専従】
 いままでやってきたことをみなおしていく必要を感じた。就健についてもういちど議論し考えていく必要がある。文科省は就健を強化しようとしている。

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