労働安全衛生体制の学習
(全支部執行委員学習会)


労働安全衛生体制について学んだ!!
(全支部執行委員学習会)
 

2004.7.3(土) 地場産業振興センター


【開会挨拶】(川淵 県執行委員長)
 今回は大きなテーマとして「職場における労働安全衛生」をかかげて学習会を行う。職場にわたしたちの休憩室がない。空き教室ができても、「休憩室に」という発想がなかなかもてない。わたしたちの労働条件は非常にきびしい。雇用主側は(わたしたちの健康を守る)責任を感じていない。これから考えていかなければならない重要な課題である。


《全体会一部》
問題提起 「『労安衛生体制確立』に向けての石川のとりくみと情勢」

◎ 音 裕之(県教組生活部長) ー なぜ今、労働安全衛生体制の確立が必要なのか ー
 学校5日制はもともと「ゆとり教育」のためであった。が、管理強化がすすみ、教職員の健康破壊が。自分たちが追いつめられてくるということは、子どもたちをも追いつめていく。「子どもたちのため」といいながら、子どもたちをおきざりにした改革である。
 労安衛生体制確立に向けた県教組のこれまでのとりくみは・・・。
 使用者責任として労安体制を確立する義務が、県教委、地教委にある。「自己責任」ということばでは、かたづけられない。地教委で「労働安全衛生協議会」、職場で「衛生委員会」の立ち上げを !!

◎ 森 一敏(金沢市議) 
   ― 金沢市議会における労働安全衛生体制確立に関する議論の経過 ―
 金沢市は「9月いっぱいを目途にたちあげたい」と回答。「本来、やっておかなければならない問題であった」と。これまでは、議会でのやじ(「教員がひまやったらどうすれん!!」)など、いろいろあったが、数年の間に、答弁がかわってきた。「このまま放置すると大変・・」という危機感を当局側が持ってきた。
 どんな内容にしていくか、について。勤務時間の管理、人的配置、協議会のなかに組合からの委員もいれていくように、ということを求めていく。
 金沢市教委は、「学校の先生方に生き生きと教育活動をしてほしい。」と言っている。
 校長が教育委員会で現場の様子を話せるような雰囲気づくりも必要だと思う。


《全体会二部》

問題提起 「千葉県市原市における『労安衛生協議会』の設置とその運営状況について」

◎小出 博一
(日教組組織局次長)

 石川県教組に敬意をひょうする。川淵委員長を中心とし、強固な組織でとりくんでもらっている。長山中央執行委員も年金問題や「学校現場の労安体制」について連日がんばっている。長山さんの活躍は石川県教組の支えがあってこそ。

1. 市原市の教職員組合は   
  1300人、組織率99%。ほとんど全員が組合員。

2. 命、生活を守るとりくみ  
  ・人間ドック受信促進のとりくみ  ・支部提携店の拡大のとりくみ 

3. 2000年1月から2001年3月までに4人が亡くなった  ?教職員に広がる不安?
 ・何をなすべきか。教育界一体となったとりくみをしていこう。相手は教育委員会ではなく、財政をにぎっているところ。支部、校長会、教頭会、教委と連携し、行政と話し合う。
 ・「学校は学びの場であるが、労働の場でもある。」という合い言葉で。
〈とりくんだこと〉
 ・更衣室、休憩室はあるか。 空調は。 休憩・休息を意識してとっているか。 持ち帰り、や時間外の仕事は。
 ・分会に足を運んで、実態調査。 ・連合議員団との連携。  ・署名活動。   →市長部局を動かす
4. どのような形態で配置されたか 
 「分会規模では立ち上げは困難→教育委員会を一つの事業所とする」

  「産業医」が学校を回る(組合もできるだけ同行) →要望を出す
5. どのような効果が?  
 ・教職員が「学校を働く場」として認識 



 たくさんの質問や意見が出されました。石川県でもすべての市町村、学校に教職員の健康、安全を守る体制の設置が実現されるといいです。
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