11.18石川県民集会


とどけよう!! わたしたちの声
〜教育基本法の改悪に反対する 11.18石川県民集会〜
      
       2006.11/18 金沢MROホール 

実行委員、市民、保護者、働くなかま、退教、退女教、県高教組組合員など 800人の参加

【これまでのとりくみ報告】スクリーンで


(司会 高橋徳美さん)
・保健室にきた子どもたちが「先生がいてくれてよかった」と言ってくれた。

【開会のあいさつ】(田村光彰 共同代表)
・残念ながら衆議院を通過。ますますわたしたちの課題は大きくなってきている。
・違いをそのまま違いを認めて違っている人たちを尊重するのが現教育基本法。
・他の国の核兵器をまずいというのなら、自分の国が核武装するのはおかしい。改正案では、そういう平和主義をとらない国家を愛せよ、ということになる。
・なんとかいちばん遠いところにいる人のところに自分のことばがとどくようにしたい。

【情勢報告】(佐藤哲夫 事務局)
・情勢が刻一刻とかわっている。16日に本会議で強行採決された。本日の集会は抗議集会であり、参議院にむけての決起集会であると位置づける。
・法案成立を許せば、国旗国歌・・・愛国心の評価も・・・

【シンポジウム】「学校の明日、子どもの未来を語る」
    パネリスト
       脇坂 洋子(わきさか ようこ)さん〔保護者〕
       田村 泰子(たむら やすこ)さん〔小学校教員)
        山本 健朗(やまもと たつろう)さん〔大学生〕
       深田 武志(ふかた たけし)さん〔NPO法人職員〕
       山田 洋秋(やまだ ひろあき)さん〔保護者〕
    コーディネーター
       澤  信俊(さわ のぶとし)さん〔共同代表・大学教員〕

(澤)
・現行の教育基本法を生かしたいという思いから共同代表として県民の会に参加している。民主主義のもつ矛盾がはっきりとでた採決であった。憲法・教育基本法は国をつくるうえでの大切な理念。それが実現されてきたのか、みなさんとともに考えたい。
・子どもたちは行き場を失ってしまっている。小泉構造改革の痛みを一番感じているのが子どもたち。
(脇坂)
・小中高と3人の息子がいる。毎朝がバトル。たくさんの友人保護者に聞いた。自分が学生だったころ、どんな先生が好きだったか聞いた。どの子も同じようにあつかってくれる先生。楽しい先生。話をきいてくれる先生。自分の失恋の話をしてくれた先生がすきだったという人も。子どもの前でおならをする先生が好きだったという人も。きらいな先生はひいきをする人。自分のクラスの子だけと話しをする先生もきらい。
・学校は勉強を教えるところではなく、勉強のしかたをおしえてくれるところ、とPTAの会で聞いた。保護者も勉強が必要だと感じている。学校の現状も知る必要がある。保護者にそういう機会をつくってほしい。
(田村)
・連日、いじめによる尊い命が失われている。先日、自分のクラスの保護者から、子どもが学校を休みたいという電話。その子は傷ついていた。クラスの子どもたちどうしをつなぎたいと思った。クラスの子どもたちにその子の休んだ理由を話した。だまってみていたみんなもいじめたことになるよと話した。なんにも言わない、みているだけでは1対33と同じ、と。
・子どもとゆっくりむきあいたいと思っている。でもそのことを話すと「先生はすぐいそがしいと言う」といろいろな人に言われた。注意ばかりうける子もゆっくりむきあうことでかわってくる。
(山本)
・親子の会話は進級するにつれて少なくなってきた。保育園、小学校のころは親とよく話していた。友だちのことや宿題のことなどよく相談した。高校、大学と親とすごしたり話したりしなくなった。親や先生よりも親友が一番信頼できる。恋愛のことなども気軽に話せる。
・小学校時代に困ったこと。はじめての集団生活での戸惑い。何をしていいか、わからなかった。その後、友だちの輪が広まり、よかったと思う。
(深田)
・障害をもつ人がかようパッチワークという施設に勤めている。たくさんの出あいがあった。わすれることができない出あいもあった。ある高校の3年生の男の子が顔を出すようになった。昼間も。日ごろの気持ちを話してくれるようになった。進学校にいるが、成績が上がればあがるほど生活がつらくなってきたそうだ。勉強や成績にふりまわされる息苦しい生活に疑問を感じ、彼は進学しなかった。両親に認めてもらうための勉強でしかなかった。友だちと成績を比べることばかり考えていた。成績の悪い友だちへの先生の態度も気になった。
・教育基本法、あるなしにかかわらず、どんどん競争が学校にはいってきている。どんどん学校が息苦しくなってきている。子どもたちの心がむしばまれていくことは、なんとしても避けなければならない。
(山田)
・中高の娘がいる。
・石川の高校の先生が賛成の立場で中央公聴会に出たのにびっくりした。いろんな先生がいるんだとおもった。そのうち子どもたちが運動場で銃の練習をするようになるのではと思っている。
・政府は宣伝上手。郵政民営化も流れるように決められた。わたしたちはデモ行進などでしかうったえることができないのか。どうやって反対の世論をひろめていくのか。
・愛国心とは何かを中学生の娘に聞いてみた。「北朝鮮みたいなやつやろ」という返事。愛国心はどうやって評価するのか。何をおいても国家指導型になっていくと思う。
・学校について思うこと。未履修問題について、いいこととは思わないが、現状しかたがないのかなとも思う。
・学校がある職場に見学に来て、先生が「勉強せんかったら油まみれで仕事せんなんぞ」と。職人になりたいと思っていた子、ましてやそこで働いていた人はどう思ったか。
・先生ともっともっとザックバランに話をすることでいろいろなことが解決できるのでは、と思う。

(澤)
・「法律のさだめるところにより・・・」で教育は真の姿をとりもどすことができるのか。
・家庭教育まで規定される。
(脇坂)
・なかなか役員をひきうける保護者がいない。「あの先生がいたから引き受けた」という人がいた。先生だから、能力があるから、ではなく先生が好きだから保護者は動く。
・先生どうし、もっともっとなかよくなってほしい。若い先生の話を聞く職場であってほしい。
(田村)
・大人の関係づくりを子どもたちは肌で感じている。教職員をばらばらにするセサクがおりてくると学校はだめになる。
・「あなたはあなたでいいんだ」という安心感。ちがっていてもいいんだというメッセージを子どもたちに送りたい。
(山本)
・このシンポジウムをきっかけに教育基本法について深く学びたい。子どもと親でもっと話す機会をつくるといい。
(深田)
・ほんとうに教育基本法に関心のある先生はいるのかと思っている。インクルーシブ教育と相反するような政府案がでてきている。わたしたちは、地域に出て、トラブルもひとつひとつ解決しながら日々活動している。つらい思いをしている子どもたちの声を聞くことが大切。いろんな人たち、子どもたちがいっしょにすごすことが大切。
(山田)
・子どもになんでもしてあげすぎ。考える時間もあたえていない。
・社会は病んでいる。命の尊さを教えてほしい。
・いろいろな規制のなか、先生も息苦しくなっているのかと心配だが、はたらくもの全体の連携の必要性も感じる。
(澤)改正案には真理と正義を愛し・・・はのっていない。愛の反対語は無関心。愛を高めていく必要がある。活動の輪を広めていきたい。

【集会アピール】(山本由起子)
・子どもたちが自分を大切に思いすこやかにそだってほしい、子どもたちに平和な未来をとのおもいをこめてアピール文をよみあげる。


【街頭アピール】

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